内田・橋本対談

読了。非常に面白かった。特に橋本治に関しては多くを知らなかっただけに、新たな発見がたくさんあった。

  • 内田 僕は大学の教師なんで、学生たちを就職させるのも仕事のうちなんです。学生たちは、ナントカ検定を取るとか、TOEICの点数を上げるとか、そういった定量的な技能を加算していくと、社会的な評価を達成できると思っている。だから、僕はそれは違うよって言うんです。「自分の方からキャリアの扉をこじあけようとしても無理だよ。」って。世の中というのは、向こうから「おいで、おいで」って言ってこなきゃ入れないもんなんだから。誰かがどこかで「おいでおいで」しているから、それを探しなさいっていうんです。(p.87)

ひとつ、印象的であった。特に昨今の検定ブームには辟易している。何度も資格で自分が高まったかのような錯覚は早く淘汰されてほしい。就活に関して言えば、資格武装してもだめ、ということは企業側はとっくに気づいているだろうに。

英語に関しても、英検、TOEIC などに安易に向かわず、地道に英語力をつけさせていきたい。