ライティング本

  • 田畑光義、松井孝志、大井恭子 『パラグラフ・ライティング指導入門―中高での効果的なライティング指導のために』 (大修館書店、2008年)

やっと読了。実践に基づいた授業例は、中高とも読み応えがあった。ただ、特に高校の方は生徒のサンプルのクオリティが高いと感じた。ここまでもってくるのにどのような実践があったのか、もう少し詳しく知りたかった。


「よい」と感じたことを自分の授業に取り入れるのは決して悪いことではない。しかし、気をつけなければならないのは、受け売りというかただ同じ活動を自分の授業に入れればいいというものではないということだ。「料理」というイメージだろうか。おいしいものをそのまま自分の食卓に並べても映えないし、ときには食べあわせが悪く消化不良を起こすかもしれない。


ここで紹介されたすばらしい実践をどう目の前の生徒に向けるかが問題なのだろう。新年度からどうなるか。目の前の生徒の実力把握から始め、到達目標を設定し、そのための活動を考えていきたい。


第4章より

  • 文法的な誤りが一つもなくとも、英文としておかしな表現はライティングの授業をするからこと現れてくるものなので、指導のチャンスととらえる教師側の姿勢が鍵です。(p.210)

教師側の姿勢、を見直したい。