街場・・・

  • 内田樹 『街場の教育論』 (ミシマ社、2008年)

読了。あとがきにあるように「教師が元気になるような」本であった。普段の自分が接している子どもらの行動のなぞが少し解けたような気がする。キーワードは「グローバル経済」か。

TOEICへの流れも同じだと思う。最高学府である大学が、経済界・実業界が求める人材の育成機関になりつつあるため、TOEICを課し高得点を取らせようとしている。その影響が高校にまで波及し、なんと高校生にTOEICそのもののトレーニングまで行わせようとしている。ありえない。高校では本来やるべき英語があるはず。その結果としてTOEICの点数が上がるのならいい。だが、最初からTOEICそのものに焦点を当て、どうすれば高得点が取れるかを教授するということには嫌悪感を感じるのだ。