読みの指導

英文読解の指導をしていて、「この授業を受けている生徒は本当に力がついているか」としばしば疑問に思う。現実に指導しているにも関わらずだ。自分の読みをなぞらせながら、理解へと至るプロセスを解説するわけだが、それだけではいけないのではと感じている。


「対比」「言い換え」「パラグラフリーディング」など、表面的には格好の良い方法があり、それを見せると聞いている方も「へぇー」と驚き納得したような顔つきをする。しかし、いざ自分でやらせてみるとできない。この差は何なのか考えてみると、「自分で」読んだ経験が乏しいからだ。いつまでも人の読みをなぞっているだけではダメなのだ。


問題は「自分で」読む経験をさせていないことなのではないか。最近特にそう思う。今後のどのような形でそのような経験をさせていくか考えていきたい。