TOEIC本
基本的にTOEICは好きではない。読んでいて面白くない。ビジネスシーンではどうしても必要であるのなら、仕方がないだろう。しかし、それを教育現場(大学・高校)に持ち込むのだけはどうしても納得できない。Bridgeならともかく、TOEICそのものを高校生が取り組まなければならない理由はないと思う。
ただ、試験そのものを毛嫌いしても仕方がないので、こんな本を読んでみた。
TOEICテスト「正解」のたねあかし―問題を作ってみれば解き方がわかる!
- 作者: 高橋基治
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: 単行本
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巷に溢れるTOEIC本には、テクニックのみを紹介した本もあるが、この本では、テクニックではなくきちんと英語を通して正解へのプロセスを解説してくれている。
例えば、「公式ガイド」の活用法についてこうある。
- どんな単語帳は問題集より、これ1冊を徹底的に覚えてしまうことが、実は一番効率がいいのである。しかも、文章まで覚えこんでおけば、実社会で英文メールや手紙を書くときそのまま使えるはずだ。(p.48)
- ・・・自分のペースでよいので、リスニング問題をディクテーションする。・・・英文を何度も聞いて書き出そう。どうしても分からない箇所はカタカナで記してもかまわない。その後、スクリプトを見て答え合わせ。(p.102)
- リーディング問題は、Part5と6の正解を入れた文を、日本語の意味を確認した後、何度も書き写す。声に出しながら書くとなおよい。「覚えたな」と思ったら次の英文へ。Part7も同様に書き写そう。(p.102)
つまり、「音読筆写」。やはり英語の基礎体力をつけるには、この方法がよいことがここでも分かる。決してテクニックだけに陥らず、「骨太」の力をつけていくのが「王道」であることに変わりはないのだろう。