英文快読術
- 作者: 行方昭夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2007/12/14
- メディア: 文庫
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読了。行方氏の著作は初めてであったが、英語に対する基本的な姿勢は非常に共感できる。基礎・基本の徹底と骨太の読解力を求めている。
例えば、Listeningについて、
- 原文は見ないで、何度も繰り返し聞いて全部書き取るように努力する。いくら努力しても聞き取れない箇所が残ってしまうだろう。そのような工夫をこらしても、自分の耳ではこれ以上聞き取れないという段階に達してもまだ原文を見てはならない。空所に入るのに適切な語句を、耳でなく頭で推理するのだ。(p.34)
とある。Dictationをひたすら行うことは力になることは間違いない。特に「これ以上聞き取れないという段階に達してもまだ原文を見てはならない」ところがすばらしい。そこからが勝負なのだ。
Writingについてもこうある。
- よい英文がすらすら書けるようにするのに、この方法と平行して行うよい一つの学習法は、文法事項などで分類したよい例文をよく勉強した上で丸暗記することである。こういう例文集はいくつも出ており、自分の実力に応じて、初めは200くらいでもよい。覚えるのに慣れてきたら、500題くらい身につければ、どんな作文にも不自由しなくなる。(p.36)
基本文のインプットがどうしても必要だとわかる。子どもたちは、「英語は所詮は暗記のテストなんですか?」よく聞いてくるが、迷わず「まずはインプット。インプットなしにアウトプットはない!」と断言している。
どこをとっても日頃の自分の姿勢が大きく外れてなくてある意味安心した。問題は、自分が納得したことをどう子どもたちに伝え納得してもらうかだ。それには、小さな実践の積み重ねしかないのだろう。「実力がついた」と思わせる体験が大切なのだが、まだその域にまで持って行くことができていない。
今日は、テスト作りで終わってしまった。インプットをどうアウトプットに繋げるか?それが課題だ。