文法指導


様々なブログから刺激を受け、自分の文法指導を振り返っている。英文の中で重要とこちらが判断した項目を取り上げるのだが、その取り上げ方が問題だ。該当箇所を板書し、理解できればよいのだが、すべてこちらでやっていてはいつまでも「誰かの解釈」を頼りにすることになる。結局、最後は自力で読解するのだから、彼らが自ら読解する場面を数多く用意しなければならない。その手助けとなるような例文を先に示し、「こんなwhatがあったよね」などと布石を置くもよし、置かぬもよし。それはその時々で異なるだろう。


ただ、今のように、こちらから一方的に解釈を与え続けている限り、自分から「できた」と思わせることは不可能だ。次に同じような項目が出てきたときのために、多くの例文を与え慣れさせるのは有効だが、その場限りということも多いにありうる。英文が自分のものになっていないからだ。「いかに英文を頭に残すか。」やはり、そこにいきつく。


原点を忘れず、ただ闇雲に他人の実践を真似しないこと。



『英作文の指導法』改訂版(長谷川潔著、大修館書店、1979年)を準備室で見つけた。ありがたい。じっくり読もうと思う。