蠅の王

学生時代に読んだものを再読。主人公は子どもとはいえ、人間が根源的に持つ暴力性が如実に描かれている。リーダーとして集団をまとめる難しさもあるが、何よりも人間集団の持つ恐ろしさを再認識。子どもは時に残酷なものだ。人間は内に必ず暴力的な面を持ち合わせている。それは大人になるにつれて社会的な制裁が加わることもあって、次第にそのような面を見せなくなる。子どもを相手にしているときは、見ていないところでの行動は予想を超えることがあることを覚えておきたい。