英語の勘どころ
- 作者: 行方昭夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/04/20
- メディア: 新書
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読了。行方氏の本は先の『英文快読術』(http://d.hatena.ne.jp/oliver124/20080303/1204551100)に続いて、2冊目。基本的なスタンスは変わらず、高校生向きに書き直したもの。ただ、それでも5章の1「名文の徹底理解」では、高度な英文を扱っている。流石。ここで、Poe や Hawthorne の英文に触れ、その読み方・感じ方を知ることができた学生は幸せだろう。
最近は大学入試問題が時事ネタが多く、古い文学作品からの出題がなくなっている。そのため、いわゆる受験勉強で、Maugham などの英文に触れることがない。論理展開や段落構成を理解しながら英文を読む技術は確かに必要だが、それだけでは寂しい気がする。
どこかで、子どもらに古くも格調高い英文を触れさせ、その感じ方・味わい方などを伝えたい。行方氏の本を読み、その認識を新たにした。